Cardano Node 1.32.1
ステークプールのアップグレード前に、内容をきちんと理解するためにまとめております。内容の保証はできかねるため、あくまで原文の補助としてお使いください。
Cardano Node バージョン 1.32.1 では、Cardano ノードの使い勝手を向上させるために、さまざまな改善や改良が行われています。ネイティブアセット名のレンダリングが変更され、出力非表示文字による問題が解消されました。CLIコマンドのデフォルトがAlonzo時代になり、genesisファイルが供給されない場合(テストやスタンドアロン設定など)の起動を簡素化するためにデフォルト値が追加されました。ノード起動時にロギングを追加し、進捗状況を容易に把握できるようにしたほか、ノイズを低減するために統計情報のカウントを無効化しました。ミニプロトコルにリミットが追加されました。いくつかのトレースメッセージのレンダリングが改善されました。 また、様々な分野でドキュメントが改善されました。
このバージョンでは、peer-to-peer ネットワークを実験的にサポートするようになりました。これは未検証・未サポートのため、実運用で有効にすることは推奨されません。
重要な変更点
アセット名のフォーマット変更。UTxO エントリーを照会する際、アセット名が hex フォーマットで出力されるようになりましたのでご注意ください。アセット名が ASCII テキストで表現されることに依存しているユーザーは、ツールを変更する必要があります。一時的な移行措置として、Cardano-cli バージョン 1.31 とノードバージョン 1.32.1 を組み合わせて使用することもできますし、ノードバージョン 1.31 を引き続き使用することも可能です。これは次のハードフォーク(2022年初頭に予定されている)後には不可能になります。
CLI のデフォルト時代の変更。CLIコマンドのデフォルトがAlonzo eraになりました(以前はMary era)。デフォルトに依存していた場合、ツールの修正が必要になる可能性があります。
技術仕様
最小システム要件
2コア以上のIntelまたはAMDx86プロセッサで、1.6GHz以上(ステークプールまたはリレーの場合は2GHz以上)のもの。
12GB RAM
20GB のストレージ
プラットフォーム
Linux 64-bit (Ubuntu 18.04 LTS, 20.04 LTS; Mint 19.3, 20; Debian 10.3)
Windows 64-bit (8.1, 10, 11)
MacOS 10.13, 10.14, 10.15, 11
サポートされる役割
ダウンロード
ドキュメンテーション
変更内容
ノード
環境変数$NETWORK_MAGICを使用するように、多くのスクリプトを更新しました。(#3148)
p2pネットワーク機能を統合。(#3363)
ノードの起動時に追加のロギングを追加。 (#3380)
なお、既存の "nodeStartTime "カウンターはまだ存在しますが、最終的には非推奨となる予定です。起動時間は現在、以下のフォーマットでログされます。
ブロック遅延カウンターは、ノードの起動が終了するまで収集されないようになりました。ノードの起動中に収集された統計情報は、遅延CDFにノイズを加えるだけです。 (#3386)
Consensus
ネットワークから到着するブロックの大きさなど、ミニプロトコルごとのバイト制限を追加。(#3409)
台帳
ネットワーク
初期の、未検証、未サポートのp2pネットワーク機能です。実稼働環境では使用しないでください。(#3467)
Cardano-cli
Cardano-api
JSON出力において、アセット名がより一貫した方法でレンダリングされるようになりました。以前は、たまたま有効なASCIIであった名前はそのようにレンダリングされ、そうでないものは出力不可能な文字となっていました。現在、すべての名前は16進数で表示されます。将来のクライアントは、合理的であれば、さらにASCIIの名前を表示することを選択できます。 (#3211)
台帳状態APIによる台帳イベントの公開 (#3374)
Deprecated features
Fixed issues
トレースメッセージにおける
RemoteConnectionId
のレンダリングを修正 (#3199)
(以下、Sign offとAssetsは省略)
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